公務員から経理への転職には、多くのメリットがあります!
私は、国家公務員として7年間働いたのち、大手商社の経理部門へと転職しました。
転職前は、正直不安も大きかったです。
「民間のスピード感についていけないのでは…」
しかし今振り返ると、転職して正解だったと心から思います。
むしろ転職初年度から「もっと早く挑戦すればよかった」と感じられたほどです。
この記事では、公務員から経理へ転職した私が実際に感じたことを具体的に紹介します。
「公務員と経理の仕事はどう違うのか」
「転職する価値はあるのか」
そんな疑問を持つ方に役立つ内容になっています。
「転職を考えているけれど、一歩踏み出せない」
という方は、ぜひ読んでみてください!
公務員から経理に転職して良かったこと3選
1. 楽しいと感じられる業務が増えた
公務員の方には共感していただけると思いますが…
公務員の仕事は、業務効率化の手段が限られるため、
「意味の薄い仕事」がとても多いです。
理由は、ミス・情報漏洩・書類の紛失が絶対に許されないから。
「業務システム」や「書類の保管方法」なども全て規則で定められていますね。
そのため、昔ながらの「意味の薄い仕事」が多いです。
筆者がやった「意味の薄い仕事」例:
・床を剥がしてLAN配線の本数と位置をすべて確認する
(職場のパソコンは有線LANしか使えず、ハブの使用も禁止されているため)
・案件の経過記録書をデータで作ったのに、全て印刷→千枚通しで穴開ける→こよりで編綴する
(終了後は紙保存と定められているため)
一方、経理に転職してからは「経理を回すための仕事」に集中できるようになりました。
もちろん決裁規定などはありますが、すべての業務が指示文書で縛られてはいません。
自分のやり方を工夫してもよいです。
IT化も進んでおり、リモートワークなど柔軟な働き方も可能です。
さらに、民間企業では前向きに働く人が多いのも楽しいです。
なぜ前向きな人が多いかというと、努力が成果につながりやすいから。
実際に私も簿記1級を取得して基本給がプラスされました。
2. つぶしが効くようになった
キャリアアップが可能になった
経理の大きなメリットは、キャリアの選択肢が広がることです。
一度経理を経験すれば、まず経理職として転職できるようになります。
これだけでも公務員より大きく道が広がります。
さらに、他の管理部門(労務・総務・法務など)へのキャリアチェンジもしやすいのも特徴です。
実際、私の知り合いには経理から法務へ転職した先輩もいました。
他部署からも重宝されます!
私自身はありがたいことに良い経理職をいただけたので、当面転職する予定はありません。
それでも「人間関係が合わなくなったら」「会社の業績が傾いたら」など、いざという時に動ける安心感があります。
この「つぶしが効く」感覚は、公務員時代には決して得られなかったものです。
副業で収入の柱を増やせる
公務員は原則として副業が禁止されています。
仮に裏で副業をするにしても、家族の名義を借りるなど、とても回りくどい方法になります。
一方、経理職では副業を認めている会社も多く、実際に副業をしている人も珍しくありません。
営業職などに比べると基本給はやや控えめになりやすいため、副収入を得たいと考える人が多いのです。
また、副業そのものにも経理経験を直接活かせます。
クラウドワークスなどを見ても、経理事務や会計処理の案件は常に数多く募集されています。
どっちが安定してるのか…意外と逆かも?
スキルアップしやすい
経理の仕事は、法律やルールに基づいて進める点では公務員と似ています。
しかし決定的に違うのは、その中で自分の工夫を活かせる余地が大きいことです。
たとえば、業務フローの見直しや、作業用のエクセルを改善することが可能。
その過程で自然とVBAなど効率化ツールを学んだりと、実務を通じてスキルを伸ばせます。
また、資格を取ったらその価値を活かせる機会も多いです。
簿記1級や中小企業診断士といった難関資格はキャリアアップにも直結します。
ついこの前関連企業へ
3. 職場環境に刺激を受けられるようになった
経理に転職して感じたのは、ルーティンワークなのに職場に刺激があるということです。
公務員時代は、人事異動はあるものの、同じ考え方のメンバーで長く働くのが当たり前でした。
そのため良くも悪くも、大きな変化を感じることはほとんどありませんでした。
一方で民間企業は、人材の流動性が高いのが特徴です。
経理といえど、新卒や第二新卒が入社し、経験者が転職してくることも多く、数年で別の会社に移っていく人もいます。
常に新しい人と出会い、新しい考え方や働き方に触れる機会があるのです。
公務員と経理は向き不向きが似ている!
公務員から経理へ転職して実感したのは、両者の仕事には意外と共通点も多いということです。
デスクワーク中心
もちろん社内外の人と話すことはあるものの、ベースとなるのはデスクワーク。
多くの公務員にとってなじみやすいです。
ロジカルな思考力と数字への強さ
公務員業務を通じて、数字や規則に苦手意識がないため、スムーズに適応できます。
プライベートを大切にしやすい
経理は繁閑がはっきりした仕事です。
3月決算の場合、年間で忙しいのは、3~6月と、9~11月。
もちろん土日休みはしっかり取れます(まあ会社によるかもだが)。
年間のスケジュールが分かりやすいのは公務員と一緒ではないでしょうか。
ぜひ検討してみてください!
筆者が転職に使ったサイト
私が実際に公務員から経理へ転職する際に活用したのは、「MS-JAPAN」と「リクナビNEXT」の2つです。
どちらも特徴があり、うまく併用することで効率的に転職活動を進められました。
1. MS-JAPAN(転職エージェント)
MS-JAPANは、経理や管理部門に特化した転職エージェントです。
経理を考えているならまず間違いなく登録した方が良いです。
登録して職務経歴書などをアップすると、エージェントが自分に合った求人を紹介してくれます。
また、応募の際に面接日程の調整なども任せられます。
要は、自分の代わりに企業を探してきてくれるのがエージェントです。
社会人にはとてもありがたいサービスです。
デメリットとして、未経験分野は紹介される求人が減ってしまいます。
場合によっては「待ち」のフェーズが生まれることもあります。
そこで、次の転職サイトを併用することがおすすめです。
2. リクナビNEXT(転職サイト)
リクナビNEXTは、自分で求人を検索して応募できる転職サイトです。
時間に余裕がある人や、まだ本格的に転職を考えていない段階の人でも気軽に使えます。
自分で求人を比較できるため、エージェント任せでは見落としがちな企業を見つけられるのもメリットです。
転職サイトをサブとして併用するのがおすすめです。
経理転職の注意点
ここまで経理転職のメリットを紹介してきましたが、良いことばかりではありません。
実際に働いてみて感じた「注意点」もあります。
華やかさはない
経理はよくも悪くもサポート役です。
お客様と直接やり取りする仕事ではなく、会社の裏方を支える存在。
人前に立って成果をアピールしたいタイプの人には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
慣れるまでが大変
経理はルーティンワークが多く、効率的に仕事を回す力が求められます。
最初は未経験なので慣れるまで苦労しますし、会社ごとの独自ルールも存在します。
ただしこれは公務員も同じで、スピード感に違いがあるだけです。
むしろそのスピード感が刺激となり、やる気につながる人もいるでしょう。
まとめ|経理への転職はキャリアを広げる選択肢
公務員から経理へ転職したことで、
私は「仕事のやりがい」「キャリアの選択肢」「スキルアップの機会」を得ることができました。
もちろん経理はサポート役であり、慣れるまで大変な面もあります。
しかし、それ以上に「自分の工夫が活かせる」「スピード感が付く」など、メリットも多くあります。
もし「このまま公務員を続けていいのか」「転職する価値はあるのか」と悩んでいるなら…
ぜひ経理への転職を検討してみてください。
意外と、経理の門扉は広く開かれています!